日光角化症(皮膚がんの前段階)についてActinic Keratosis
疾患の説明
日光角化症(Actinic Keratosis)は、長年の紫外線によるダメージによって発生する皮膚の病気で、有棘細胞癌(皮膚がん)の前段階と考えられています。皮膚の最も浅い層である表皮に異常な細胞が増殖することで生じます。
主に顔、頭皮、耳、手の甲、前腕など、紫外線を長年浴びやすい部位に発生します。高齢の方に多く、屋外での活動が多い方や色白の方で発症しやすい傾向があります。
進行は比較的ゆっくりですが、放置すると一部が皮膚の深い層へ進行し、有棘細胞癌へ進展する可能性があります。そのため、早期発見・早期治療が重要です。
「長年あるシミがざらざらしてきた」「かさぶたのようなものが繰り返しできる」といった場合には注意が必要です。
症状や見た目の特徴
- 赤色〜赤褐色の斑
- 表面がざらざらしている
- 鱗屑(フケのような皮むけ)を伴う
- シミのように見えるが触ると硬い
- 徐々に大きくなる
検査
- 視診およびダーモスコピーで病変を詳しく観察します。
- 診断のためには、数mmほど組織を採取する皮膚生検(組織検査)を行います。
治療
病変の部位や大きさ、数、年齢を考慮して治療法を選択します。
外用治療
イミキモド外用薬を週3回病変に塗布します。奏効率は6割程度です。
外科的切除
外用療法で効果がなかった場合や部位、大きさに応じて外科的切除を行います。
液体窒素療法(凍結療法)
病変を液体窒素で凍結する治療です。ただし、病変の状態によっては炎症が強くなり、病変の評価が難しくなる場合もあるため、すべての症例に適しているわけではありません。症例に応じて治療法の一つとして検討することがあります。
予防
日光角化症は紫外線対策で予防が可能です。
- 日焼け止めの使用
- 帽子、長袖の着用
- 紫外線の強い時間帯を避ける
一度できた方は新しい病変ができやすいため、定期的な皮膚チェックをおすすめします。
治らないシミやざらざらした皮疹の中には、皮膚がんの前段階である日光角化症が含まれることがあります。気になる症状があれば、大阪市中央区の堺筋本町しらとり皮ふ科までお気軽に受診してください。

