堺筋本町駅すぐの皮膚科「堺筋本町しらとり皮ふ科」です。わかりやすく丁寧な診療を心がけ、おひとりおひとりのあらゆる皮膚のお悩みに寄り添い、地域に貢献させて頂きます。

アタマジラミ

アタマジラミ症とはHead Lice

アタマジラミ症とは

アタマジラミ症は、頭皮や髪の毛にアタマジラミ(体長2~4mmほどの虫)が寄生し、血液を吸うことで強い痒みを引き起こす疾患です。
幼稚園・保育園・小学校など、子どもを中心に集団生活の場で広がりやすいのが特徴です。
清潔にしていても感染します。決して不衛生が原因ではありませんので、気に病む必要はありません。
髪の毛に白い卵が付着し、ふけと混同されやすいですが、卵は毛にしっかり付着しているため簡単には取れません。

アタマジラミの原因

アタマジラミが頭皮に寄生することで発症します。
主な感染経路は 接触感染 です。

  • 頭同士が近づく遊びなど
  • 帽子・タオル・ヘアブラシの共用
  • 枕、寝具、ソファ、カーシートの接触

なお、プールの水でうつることはありません。
しかしプール後のロッカー室でタオルを共用するなどで感染が広がることがあります。

アタマジラミ症の症状

  • 後頭部や耳の後ろを中心としたかゆみ
  • 掻き壊し、かさぶた、湿疹
  • 髪に強く付着する白い卵
  • 虫体が動いているのが見えることも

かゆみはシラミの唾液によるアレルギー反応で起こります。
掻き壊しがひどくなるととびひなどの細菌感染の原因になることがあります。

アタマジラミ症の診断

医師が頭皮や毛髪を観察し、ダーモスコープで虫体や卵を確認して診断します。

アタマジラミ症の治療

現在、日本において保険適応となる治療薬はありません。
治療の基本は、薬局・ドラッグストアで購入できるスミスリン®シャンプー(市販薬)の使用です。

3日間に1回、7~10日間の使用が基本(卵には効きにくいため、孵化のタイミングを狙う)
かゆみや掻き壊しが強い場合、必要に応じてかゆみ止め外用・抗生剤外用 などを処方いたします。

家庭での対策(再発防止)

日常生活でのケアが治療と同じくらい重要です。

  • 帽子、寝具、タオル → 60℃以上のお湯に5分以上つける、または乾燥機へ
  • ソファや車のシートを掃除機で吸引
  • ヘアアクセサリーやブラシは共用しない
  • 家族全員の頭髪チェック

感染が確認されたら、ご家族・同居者も必ずチェックしましょう。

学校・園への対応

  • 治療を開始すれば登校・登園は可能(出席停止の対象ではありません)
  • 集団生活の場では感染が広がりやすいため、報告を推奨

園・学校にも協力いただき、再感染を防ぐことが重要です。

放置すると…

強いかゆみによる掻き壊し → 二次感染(とびひ)に進展することがあります。
早期治療が安心です。

アタマジラミ症がご心配な方は、大阪市中央区・堺筋本町しらとり皮ふ科までお越しください。

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