帯状疱疹とはAbout Shingles

帯状疱疹は、水ぼうそうの原因となる「水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)」が再び活性化することで発症する病気です。
子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルスは、治った後も神経節に潜伏しています。加齢や疲労、ストレス、免疫力の低下などをきっかけに再び活動を始め、皮膚に痛みや発疹を引き起こします。日本では成人の大多数がウイルスを体内に持っており、誰でも発症する可能性があります。
水ぶくれの中に含まれるウイルスが、皮膚や手を介して他人に触れたり、衣服などについた場合に水ぼうそうとしてうつる可能性があります。ただし、すでに水ぼうそうにかかったことがある人には感染しません。乳幼児やまだ水ぼうそうにかかったことがない方が身近にいる場合には注意が必要です。
帯状疱疹の症状
- 体の左右どちらか一方に、ピリピリ・チクチクする痛み
- 数日後、その部位に赤い発疹や水ぶくれが帯状に出現
- 発疹は胸・背中・顔・首・腰など、神経に沿って現れる
- 強い痛みを伴うことが多く、発疹が治っても痛みが残ることがある(帯状疱疹後神経痛)

※高齢の方や糖尿病、がん治療中、免疫抑制剤内服中など免疫力が下がっている方は特に注意が必要です。
帯状疱疹の検査
問診と皮膚の状態から診断することが多いですが、必要に応じて血液検査や水疱内容液の検査を行う場合もあります。出始めは単純疱疹、接触皮膚炎、症状の強い湿疹病変との見分けが難しい場合もあります。
帯状疱疹の治療
- 抗ウイルス薬(内服または点滴):発症からなるべく早く(可能なら72時間以内)治療を開始することが最も重要です。
ウイルスの増殖を抑えることで、症状の悪化や神経痛が残るリスクを減らします。 - 痛みの治療:アセトアミノフェンや神経痛に効果のある薬を用います。
帯状疱疹の予防
帯状疱疹は3人に1人が発症する病気です。帯状疱疹ワクチンの接種によって、発症や重症化を予防できます。当院では50歳以上の方や、免疫力の低下が気になる方へシングリックス®での予防接種を行っております(※定期接種は行っておりません)。
2回の接種が必要で、1回税込み22,000円となります。
大阪市中央区の堺筋本町しらとり皮ふ科では、帯状疱疹の診断・治療・予防接種を行っています。気になる症状がある方はお気軽に受診してください。