足白癬(水虫)についてTineas
足のかゆみ・皮むけ・ひび割れが続くときは、白癬(はくせん)かもしれません。
足白癬(あしはくせん)は、白癬菌というカビ(真菌)の一種が皮膚の角質層に感染して起こる病気です。
一般的に「水虫」と呼ばれ、成人の6〜7人に1人が感染していると言われています。
足白癬(水虫)の主な症状
白癬菌が感染する部位や深さによって、症状のあらわれ方が異なります。
● 趾間型(しかんがた)
足の指の間が白くふやけたり、皮がむけたりします。かゆみを伴うことが多く、最もよくみられるタイプです。
● 角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)
足の裏やかかとの皮膚が厚く硬くなり、粉をふいたようになります。かゆみは少ないものの、慢性化しやすいタイプです。
● 水疱型(すいほうがた)
足の裏や側面に小さな水ぶくれができ、強いかゆみを伴います。特に夏場に悪化しやすい傾向があります。
足白癬(水虫)の診断
皮膚の一部を採取して顕微鏡で確認し、白癬菌の有無を調べます。
湿疹や汗疱(かんぽう)、掌蹠型の乾癬など、見た目が似た別の皮膚疾患のこともあるため、
顕微鏡による検査での診断が重要です。
足白癬(水虫)の治療について
● 外用薬(塗り薬)
抗真菌薬を1日1回、2か月〜数か月塗布します。
症状が軽くなっても、菌は皮膚の奥に残っていることがあるため、自己判断で中止せず医師の指示に従いましょう。
● 内服薬(飲み薬)
広範囲の角質増殖型や爪白癬(爪の水虫)を合併している場合には、内服薬を使用することがあります。採血検査で肝機能などを確認しながら安全に治療を進めます。
足白癬(水虫)の再発を防ぐために
- 足を毎日洗って清潔に保つ
- 靴下は毎日交換する
- 靴をよく乾かす
- バスマットやスリッパの共用を避ける
白癬菌は湿った環境を好み、再感染しやすい菌です。日常のケアが再発予防の鍵となります。
よくあるご質問
足白癬(水虫)は自然に治ることはほとんどありません。
正確な診断と適切な治療で、かゆみや皮むけの悩みを改善できます。
症状が気になる方は大阪市中央区の堺筋本町しらとり皮ふ科までお気軽にご相談ください。

